今から約1年前の2018年4月6日。カナダ中西部にあるサスカチュワン州の都市・サスカチュワンにおいて、少年アイスホッケーチームメンバーを乗せたバスにトラックが衝突し、16名が死亡、13名が重軽傷を負う大惨事となりました。

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(事故現場の写真。事故の大きさを物語っています。Global Newsサイトより。)

この事故で、トラックを運転していたJaskirat Singh Sidhuは29の罪状で逮捕され、今年8年の懲役刑が言い渡されました。ちょっと刑期が短い気もしますが・・。

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(出頭するJaskirat Singh Sidhu。Global Newsサイトより。)

この事故、カナダではよく知られた事件ですので詳細は省きますが、私が気になったのはJaskiratに対する刑について。彼は元々インド出身で、永住権を持ってカナダに滞在していました。今回の事故により、8年の刑期終了後、永住権を剥奪されインドに送還される予定だそうです。


で、これに対して人権団体?と思われるグループが反対を唱えているんだそうです。そこに違和感と言うか、話を「変な風に」導こうとする意図的なものを感じたんです。


そもそもカナダだけでなく移民を受け入れている国々は、口では平等とか人道的とか言いますが、現実的には「自国経済への寄与」を考えて移民を受け入れています。つまり、移民者が自国経済を活性化させる、という目的で。「Tax Payer(税金を納める人)」を求めているのであって、「Tax Eater(税金を投入される人)」ではないんです。なので典型的なTax Eaterとなる「家族ビザ」に否定的な考えを持つ人も沢山います。


この観点で言えば、Jaskiratが永住権を取り消されるのもやむを得ないと思います。また、それ以前に「犯罪歴」が付いた場合、国民感情的にもやはり剥奪に動かないと納得を得られないでしょう。これはJaskirat Singhのケースだけでなく、全てのケースにおいてです。もしかしたら、永住権授与の際の条件にもあったかも。。


「永住権」は取れたからってそこで終わりではありません。カナダ政府は永住権保持者またはカナダ国籍に帰化した人たちを対象に追跡調査を行っています。もう5-6年前の新聞での記事でしたが、当時のカナダ政府は年間数万人規模で永住権や市民権を剥奪していました。理由は犯罪行為のため、不正に永住権を取得したため、などなど。つまり、移民の第一義的目的に適わないケースや不正が発覚したケースなどを追跡調査しているんです。


そう考えると、私も将来永住権を剥奪される可能性があるんですよね。犯罪を犯したりした場合。まあカナダは比較的永住権が取りやすいと言われ、且つトルドー政権でそのハードル自体が下がった感覚もありますが、最近はまたハードルが高くなってきつつありますね。特にケベック州では。


この事故でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、今後こういった事件がなくなるように切に願います。








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