ちょっと前にお話しした、ケベック州政府及び与党CAQ党が発議した、「公共の場での宗教的服飾の着用禁止」、いわゆるBill 21と呼ばれる法案。こちらまで正式に制定はされていませんが、メディアではこのBill 21に対する批判が沢山掲載されています。ある学校では生徒と先生共同で反対する行動を起こしたり、教育委員会が反対行動を起こしりと・・・。


そんな中、CBCニュースではこのBill 21を好意的に受け止めているところを紹介。やっぱりメディアであれば、ちゃんと平等に意見を扱ってほしいものです。


それによると、モントリオール市の郊外に位置する、人口2万人ほどの小さな街・Beloeil。ここで働くJohanan Sandovalさんは、このBill 21を好意的に受け止めています。彼はドミニカ共和国からの移民者です。彼曰く:


「カナダに来た以上、カナダの生活習慣・ルールに従うべき」

BILL21 APR072019 01
(Peer Pressureに負けずに意見を述べるJohanan Sandovalさん。CBCニュースサイトより。)

確かにその通りですね。。逆にこれができないので、話はちょっと逸れますが、世界各地に「チャイナタウン」というものがあるという話を聞いたことがあります。つまり、地元に溶け込もうとせず、あくまでも「海外でも自分たちのやり方を通す」と言うことで自分たちの街を作る・・。もしかしたら違うかもしれませんが、そういう話を聞いたことがあり、納得した記憶があります。


またこの街に住む他の人々(移民者ではなく、生まれも育ちもカナダの人たち)の中にもこのBill 21に好意を持っている人たちもいます。曰く:

「公共の仕事において、宗教は一切関係ないはず。」
「過度に他者・他文化に配慮すると、自分たちのアイデンティティがなくなる。」

などなど。また一方で、

「Bill 21には反対。」
「Bill 21には賛成だが、教師はその対象から外すべき。」


などなど、本当に賛否両論ありました。でも他のメディアの用に一方の声だけを取り上げるよりよっぽどCBCは健全だなーって、素直に思いました。


そして意見もよくわかります。特に:

「カナダに来た以上、カナダの生活習慣・ルールに従うべき」
「過度に他者・他文化に配慮すると、自分たちのアイデンティティがなくなる。」


という二つが私は一番共感が持てました。カナダに来た以上、カナダのルールに従うのは当たり前。そこを無理に自分たちの意見を通そうとすると、「過度に他者・他文化に配慮すると、自分たちのアイデンティティがなくなる。」という不安が地元民に出てくるのもうなずけます。


これは数年前のニュースですが、モントリオールのガールズ・サッカーチームの対戦において、ヒジャブをつけた選手がピッチ内に入るのを拒否されました。これはサッカーのルールで「頭部には何も着けない」と言うのがあったらしいんです。で、結局この女の子はプレーすることはできなかったんですが、その後ルールの改正を申し立てるんです。


多分、こういうところが反感を買っているのでは?って思うんです。上記Bill 21での公共のお仕事やこのサッカーのケースでもそうですが、「宗教」は関係ないですよね?たぶん私自身が特定宗教を信じている訳ではないので理解できないだけかもしれませんが、自分の「宗教的意義」が何者よりも上に来て、それゆえ一般社会と相いれない部分がある場合、その自分の「宗教的意義」を「受け入れさせよう」とする行為が、人々の不満を増大させている気がするんです。


この例ではイスラム教ですが、それ以外にもちょっと前にヨガのお話をしたキリスト教徒の例もあります。


これを際限なく受け入れると、ちょっと前に書いたブログでもお話しした通り、人々は不満を募らせるし、上記のように「アイデンティティの喪失」につながると思うんです。そういう意見を持っている人たちが多かったからこそ、CAQ党がこのBill 21を公約に掲げて選挙戦に臨んでも「圧勝」したのでは?


この記事でもある人が言っていました、「お互いに譲歩が必要」と。まさしくそれだと思うんです。お互いに引けるところは引いて、落としどころを探るのが良いと思うんです。


今後どうなるやら、注目ですね。








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