まず一つ目はアメリカから。
アリゾナ州の国境警備スタッフは今月、トラックの中に33名の「不法入国者」がいるのを発見。うち子供は12人で、その他妊婦も1人いたそう。

MIG JUL062019 03
(密入国者は手段を選びませんね・・。Global Newsサイトより。)

まずこのニュースで私が個人的に違和感を感じるのは、「Migrant」という言葉。私は彼らはMigrantではなく、Illegal Migrantsだと思うんです。どんな事情があるにせよ、「不法」に外国に入国しようとすれば、見つかった場合のリスクはかなりでかいと思います。多分彼・彼女たちはアメリカには入れずに自国に戻されるでしょう。本当に保護が必要であれば、国境事務所に駆け込んでの「難民申請」をすればよいはず。


つまりこの人たちは、「自分たちは難民の資格がない」と言うのを分かっていて、それで「密入国」しようとしたんでしょう。こういうケースはカナダでも沢山ありますが、本当にしっかり対応して欲しいです。


もう一つはカナダから。
ある調査によると、カナダ人のおよそ3/4に当たる76%の人たちが、「カナダはこれ以上難民の受け入れを止め、能力のある人たちを移民として受け入れるべき」だと考えているそうです。私もこれに賛成です。はっきり言って、カナダに入ってくる「難民申請者」のうち、本当に保護が必要な人たちはほんの一握り。その他は「経済的に良い暮らしがしたいので、正規の移民申請処理をすっ飛ばして難民申請」してきている人たちが多いんです。いったん難民申請すれば、その審査が済むまではカナダに合法的に滞在でき、且つ仕事等もできるから。

MIG JUL062019 01
(カナダ人も今の難民政策に危機感を持っているということでしょう。CBCニュースサイトより。)

制度の悪用ですね。で、結局居ついてしまう・・・。世界的に反移民の流れになってきていますが、ここをはっきりしたいんですが、「反移民」ではなく、「反偽造難民」なんですよね、本当は。正規の手順を踏んだ移民は各国通常通り受け入れているんです。問題になっているのが上記のようなケースやカナダに一昨年から発生している「不法入国者」のケース。その部分に関して、カナダ国民もうんざりしているというか、はっきりと「NO」をリベラル政権に突き付けているんだと思います。

MIG JUL062019 02
(不法入国者は後を絶ちませんので、しっかりとした対応を望みます。CBCニュースサイトより。)

きちんとルールに沿って社会の中で生活しないと信頼はおけませんし、ルールを守っている人たちからすれば不公平感が出てくると思います。それがこの結果に出てきているのではないでしょうか?


カナダの総選挙まであと3か月。この問題も大きな目玉の一つになりそうですね。







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