ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません、今年3月、モントリオールのSaint Joseph教会の礼拝所で朝の礼拝をしていた神父・Claude Grouさんを刃渡り30cmのナイフで襲ったVlad Cristian Eremia・27歳。これは朝の礼拝がテレビで生中継されていた時に起こり、当時大きなニュースとなっていました。
幸い、神父さんは命に別状はなくすぐに退院することができました。一方襲撃犯のVlad Cristian Eremiaはすぐにその場で取り押さえられ、警察に引き渡されます。
そして裁判において、彼は「責任能力なし」と判断されました。裁判で彼は犯行の動機を「頭の中で神父を刺せ、と命令された」などと語り、検察はVlad Cristian Eremiaの精神鑑定を要求しました。で、精神鑑定の結果がこれ。結局彼はモントリオールの東の端にある精神病院に収容されることになるそうなんですが・・・。
まあこれはカナダだけでなく日本や世界的(いわゆる民主主義、先進国と言われる国の中で)にも難しい部分だと思いますが、精神的に何かしらの問題がある方が、どこまで社会の中で生活できるか、と言う点。その問題の重さにもよると思いますが、今回のケースや日本でも殺傷事件を起こすケースが後を絶ちませんよね。
だからと言って、精神的に問題がある人たち全てを「問題視」するのは「問題」だと思います。では一体どこで、そしてどうやってその「線引き」をするのか・・・。難しいですよねー・・・。でもこの問題はしっかり向き合って考えていかないと、多分これからもこういった事件は起きるでしょうから、悲しいことですが。
世の中は便利になっていくけど、人の心・精神などは反比例するかのように複雑になっていきますね・・・。
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