モントリオール市議会は先日、警察が職務質問をするのを禁じる動議を通過させました。理由は、「モントリオール市内では、誰もが何を恐れることなく通行できるべきであって、職務質問される恐怖からも解き放たれるべき」だそうです。正直、何を言っているのか全く理解できません、私は。

SPVM NOV242019 01
(動議についてコメントを出す警察関係者。CBCニュースサイトより。)

この記事によると、アフリカ系、アラブ系、ネイティブ系の人たちは他の人たちに比べて職務質問される回数が多いんだそうです。で、そういうった特定の人種が職務質問を受ける回数が多いのはおかしいので、モントリオール市内では警察は職務質問をしないように、っていう動議を発したそうなんですが・・。まあこの動議自体拘束性は全くないので無視していればよいんでしょうが、そもそもこういった動議が出てくること自体、なんか「歪んでいる」なーって感じます


もし本当に特定人種への職務質問が多かったら、それは警察内部で教育すればよいことであって、職務質問自体を止める理由にはならないと思います。逆に、職務質問によって事前に防がれた犯罪も沢山あるはず。それを併記せずに、その特定人種の意見だけを採用するのはおかしくないですか??


確かに嫌な感じになるかもしれませんが、これは「市民の安全を担う」警察が必要なこととしてしている訳でしょう?「あいつらアフリカ系だから職務質問してやれ!」って思ってやっているわけではないと思います。もしやっていたらそれこそ問題ですが・・・。


本当、この記事を見て、「弱者・少数派が少数であることを理由に要求を押し通す」、いわゆる少数派ビジネス・弱者ビジネス的な印象をぬぐえません。もしこれで仮にこの動議がモントリオール警察で採用された場合、私はしっかりと犯罪発生率の前後を公表して欲しいと思います。


なんだか社会がどんどん歪んでいっている気がしますね・・。








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