少し前のブログで、「体系・サイズ」を差別禁止要綱に入れてほしいという女性の話をしました。これに関しては否定的な意見がニュース欄でも多かったんですが、ふとここカナダの個人の「カテゴリー分け」について頭に浮かんだのでちょっとお話させて下さい。


カナダで就職活動をされたことのある方、もしくはネットを通して応募したことがある方はお分かりになると思いますが、ネットで応募する際、大きな企業や公共団体の場合、応募の一番最後のページなどで、「応募者の人種・性別」等を書き込む欄があるんです。これは任意の欄ですが、「人種(白人、アフリカ系、アジア系)」とか「性別」、そして「障害の有無」等を聞いてくるところもあります。


fac DEC022019 01

(こういった質問があるんです。https://provost.tufts.edu/サイトより。)



これって、多分「調査目的」だと思うんですが、これが「採用・不採用」に使われていたら・・・・。それが例えば、「アジア人だから不採用」と言うようなストレートな差別は勿論だめですが、もしやられていたら怖いですね・・。この調査がそういう風に使われているとは思いませんが、何となく想像してしまいました・・。


と言うのは、日本でも少し前から「男女平等」と言う考えが浸透し、よく「企業の管理職への女性の登用数が少ない」と言うものも耳にします。ただこのニュースを聞くといつも私は違和感を感じるんです。結果的に女性の登用が少ないのはわかりますが、その過程は問題じゃないのかな?と。こういったニュースの記事って結局「とにかく女性の登用数を増やせ」的な観点から書かれることが多い気がするんです。


例えば、同じようなスキル、同じような実績・経験があり、甲乙つけがたい状況では「男女平等」と言う観点、社内の男性と女性の管理職の数を考慮に入れることはありだと思います。でもあくまでも、「管理職として必要不可欠なスキル等」のチェックをクリアした後に、です。


じゃないと、形だけの男女平等でスキル不足の管理職を増やして誰が得するんでしょうか?その本人だけだと思います。また職によってはどうしても男女比率が大きく開くものもあると思います。そこでも同じように無理して女性管理職、もしくは男性管理職を増やしても意味がないというか逆に組織としてぎくしゃくすると思うんですよね。


実際問題、就活等や昇進等での「選考過程」って明らかにならないので想像でしかありませんが、人種や性別等の「カテゴリー」による合否の決定はあくまでも必要最低限の「能力チェック」をクリアした後でやってほしいですね、もし「カテゴリー」による選別を一番最初にする会社があれば。まあそういうのはその会社の自由だ、と言う意見もあると思いますが、こういういびつと言うか無理やり作られた「均等」って絶対にどこかでほころびが生じると思うんです。


なんとなく、最近こういう「多様性」と言う名の「押しつけ」って多いのかな??と思ったのでブログに書いてみました。







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