去年から世界は色々と不安定な状態に陥っていますよね。特に政治的な意味で。


- 香港の自治問題・デモ
- インドの国籍問題(イスラム教徒を除外)
- フランスの社会改革に対するデモ(イエローベスト運動)
- イギリスのEU脱退
- ベネズエラなどの南米から、政治的・経済的な混迷による(アメリカへの)不法移民の増加
- 北朝鮮の「挑発的行為」への回帰


などなど、今年に入っても解決しそうにない、混乱のままの状況が沢山ありますね。それにこれは私が今ざっと思いついただけのものですので、これ以外にも沢山の大小合わせた事件・問題があると思います。


現在特に世界的に注目を集めているのはアメリカとイランの関係ではないでしょうか。もう開戦直前と言う雰囲気が特にイラン側で高まっているようで、既にカナダ政府はイランへの渡航禁止勧告をカナダ国民に出しております。

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(イラク・バグダッドで行われた反アメリカデモ。Global Newsサイトより。)

元々去年からアメリカとイランの間では緊張が高まっていました。アメリカの一方的なイランとの核合意からの脱退。日本の船を含めたホルムズ海峡での船舶への攻撃。これはイラン政府は否定していますし、実際誰・どこの国がやったものかわかりませんが、アメリカとイランの関係を一層こじらせたのは事実。


更にイラン側によるアメリカ大使館への攻撃等があり、アメリカ側とすれば何かしらの「行動」を起こさないと国内的にも国外的にも「示しがつかない」状況だったのかもしれませんね。そうして起こったイランのエリート将校の殺害。これに関しては世界中で賛否両論あると思います。私もこれが妥当なのかどうなのか、わかりません。


ただ、アメリカと言う国は「やられる前にやる・先制攻撃」を是としている国であり、特に2001年のテロ事件からよりその傾向が強くなった気がします。今回の件もその上での行動っていう気がします。「アメリカと言う国及びアメリカ国民を守るために必要な措置」だったのかもしれません。一国を預かる身としてトランプさんも苦渋の選択だったかも。


これにより一層中東地域は混迷度を増し、本当に一触即発の雰囲気になっていますよね。勿論こういう状況を見越したうえでの行動だったでしょうし、最悪「戦争」に入ることも覚悟しての行動だったと思います、アメリカとしては。


ただ今度はイラン側の対応が注視されますよね。イラン側は国連等でも「これは開戦宣言に等しい・我々は報復する権利を有する」とかなり強い口調でアメリカを批判。実際この後何かしらの「行動」にイランが出てくるとしたら、もう戦争まで突っ走る気がします。なので、今後のイランの言動にかなり注目が集まっている気がしますね。


この状況下、イランと特別の関係を持ちまたアメリカとは高い親密度を誇る日本がどのような役割を果たせるのか、それも私は注目しています。まあ正直、事態がここまで悪化した状況では安倍さんとは言え何も有効な手立てはないだろうし、あえて火中の栗を拾うようなことはしないかもしれません。


が、ここでイラン側に対して自制を求め、且つそれを国際協調の枠組みで行う大きな絵図を安倍さんが描くことができ且つ国際社会からの協力を取り付けれれば、最悪の事態を回避できる可能性もあるだろうし、また状況を変えることになることもできると思います。


アメリカ、イラン両国の動きとともに、日本政府の今後の動きにも注目・期待しております。







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