皆さま「ESA」ってご存知ですか?これ、Emotional Support Animalの略で、精神障害や学習障害等がある患者さん向けの治療を目的に訓練を受けた動物のことで、各州によりその登録・認定基準が異なっていますが、ここカナダでもポピュラーになっています。大半のESAは犬ですが、中にはリスや豚、爬虫類なども。


今回問題になったケースは、トロントからアメリカのカリフォルニアに飛ぶ予定だった女性・Marilyn Borchiverさんのケース。彼女は飛行機のチケットを予約する際にESA犬であるScooterの搭乗も伝えており、且つScooter君のESA認定書も提示していたんですって。

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(MarilynさんとScooter君。Global Newsサイトより。)

でいざ搭乗って時に、同乗のお客さんの1-2名が、犬のアレルギーがあるからとエアカナダのスタッフに伝え、エアカナダはMarilynさんに飛行機を降りるように要請。Marilynさんはその要請を断ります。だって事前に伝えていたことですから。で、結局エアカナダは警察に通報し、警察はMarilynさんを強制的に機外に出します。


これ、確かにESAとペットの境界線が難しく、こういった飛行機だけでなく、レストランや公共の場でのトラブルも報告されているし、そもそも「ペットをどこにでも連れていきたい」と言う人がこの制度を悪用していることもあります。


が、今回のエアカナダの措置は「片手落ち」だった気もします。Marilynさんを機外に出す理由は何でしょうかね?他の乗客1-2名を快適に旅させるため?じゃあ、逆にその1-2名を機外に出して、次のフライトに乗せる判断はなぜ考慮されなかったの??


まだまだ法整備の問題等があると思いますが、一方的にあたかもMarilynさんがルール違反をしているような形で機外に出されるのは確かにフェアじゃない気がします。もっと言えば(厳密にはそこまでするのはどうか、と言う意見も多いと思いますが)、この文句を言った人たちは事前に航空会社に「犬アレルギーがある」って伝えなかったんでしょう。それは本人たちの落ち度では?まあそこまで言うと厳しすぎると思いますが、少なくともエアカナダは「動物が同乗する」可能性を大々的に明示しておくべきでしたよね、ホームページ等に。あと、動物アレルギーがあるかどうかも、予約の際の必須項目にするとか。


確かにこれ、Marilynさんにも文句を言った人たちにも、どちらにも理はあると思いますし、どちらが良い・悪いという問題ではないかもしれませんが、その解決方法がやっぱりちょっとね・・・。


今後こういったケースがカナダだけでなく、日本でも増えてくるかもしれませんね。。。法整備をもっと急ぐとともに、各航空会社やESA関連団体の啓発・啓もう活動をもっと活発にやっていくのが良いと思います。







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