私は3/11に日本からカナダに帰ってきて、その日より自宅勤務を続けております。当初は個人的に、コロナ感染拡大の日本から帰ってきたということで自主的行動だったんですが、その1週間後にはケベック州全体での外出自粛、ビジネス閉鎖の都市封鎖に入りました。

close FEB232020 01
(ビジネス再開はある程度リスクがあっても必要かも。Global Newsサイトより。)

以来2か月弱、コロナ感染者数はまだまだ多いようですが、感染者・死亡者の傾向としては:
1. モントリオール都市圏がケベック州全体の感染者の50%、死亡者の60%を占める。
2. 感染者、および死亡者の99%は60歳以上の年配者。
3. 逆に10-50代の感染者数は少ない。
4. 最大の問題は長期介護施設。


となっています。他にも色々細かな状況はあると思いますが、大体こんな感じではないでしょうか。


確かにまだ有効なワクチンもなく(アビガンを含めた候補は沢山あると思いますが)、大変怖い状況であるのは間違いありません。


が一方で、外出禁止が2か月近く続くと、精神衛生上もきつくなってくると思います。幸い、私の場合は、まだLayoffの恐怖もありますが、元々自宅勤務でも問題なく通常業務をこなせる職種・会社なので、今のところ特に大きな問題(業務上)はありません。奥さんの場合は、基本在宅勤務できないんですが、半分公務員みたいな職種なので、Layoffは今のところなく、在宅でできる作業を上司から受け取って仕事しています。


はっきり言って、私たちはラッキーだと思います。沢山の方々は、在宅勤務できない状況だと思うんですよね。それこそ対人販売の小売業など。現在は州政府、連邦政府から家賃の補助、生活費の補助等のサポートが出ていますが、正直これもいつまでもできるわけではありませんよね。逆にいつまでも、例えば年末まで政府の援助が必要となれば、これはもう完全に州経済、カナダと言う国の経済が破綻してしまうでしょう。だって政府としてもビジネス活動の結果からの税収がなく、でも支出は続くんですから。。人々の我慢も2か月くらいが限界かも。逆に2か月もみな辛抱しているのは本当にすごいことだと思います。


なので、衛生的・命を優先するという理念の元、外出自粛やビジネス封鎖を続けるという意見は正しいと思います。ただ、同じくらい州経済、国の経済を先を見越して考えないといけないので、上記状況・統計を踏まえて、州政府はビジネスやその他各種の再開を決定したんだと思います。どちらが良い、どちらが悪いというものではなく、ある程度どちら(命と経済)も立てて、バランスを取りつつ動いていかないといけないんでしょう。それが政治の役目だと思います。


その政治の役目を私はLegaultケベック州政府首相はしっかり行っていると思います。こういう状況ですから、賛否両論巻き起こるのは当然です。だからこそ、どちらか一方に重点を置くのではなく、しっかりバランスを取ろうとしているのは、私は評価できる行動だと思いますよ、政治家として、リーダーとして。


逆に、どちらか一方だけであれば、簡単なことですからね。


ちょっと前にこのケベック州での学校再開に関して、トルドー首相は「自分の子供たちがケベック州にいたら、学校再開しても学校に行かせるか不明」と発言しました。これは父親としては正しい発言でしょうが、「政治家」としてはどうかな?と思います。父親としての意見はまあ、トルドーさんだけでなく、お子さんをお持ちの方の意見で何の目新しさもありませんが、「政治家」として、カナダ国の首相としての意見はどうなのかな?と思います。


トルドーさんはこういう風にいつも「政治家」としての視点が致命的に欠落しているように感じます。「リベラリスト」「環境擁護派」などの顔で発言することが多々あります、しかも「カナダ国首相」の肩書の元。その肩書の元、「政治家」としての発言・判断はあまりないように思うんです、そこが一番大事なのに、致命的に不足している・・・。


話はそれましたが、十分な貯えがあり、高額なお給料を現時点でももらえる人たちは勿論外出自粛を続けてほしいでしょうが、日々の生活もそれほど余裕があるわけではない家庭のことを考えると、やはりビジネス再開は必須だと思います。


このコロナウイルス騒動、日本でもそうですが、これで見えてきたのは「政治家、各地方自治体トップのリーダーとしてのスキル」と、もう一つ私は「富裕層とそれ以外の間に大きな亀裂」が入ったことだと思います。そこをそれこそ、地方自治体や国のトップがうまくコントロールしていくことこそ、リーダーシップだと思います。


このコロナで色々なものが破壊され、大変厳しい状況ですが、一方で国や地方の行政を任せられるリーダーの資質をしっかりと見ることができたのは不幸中の幸いかもしれませんね。







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