当ブログでも再三お伝えしている通り、ケベック州において、コロナウイルス感染および死亡者数の大半を占めるのは、長期介護施設にいらっしゃるお年寄りの方々。これはケベック州だけでなく、ヨーロッパを中心に世界的に同じような状況で、年配の方が一番被害にあうリスクが高いという証明でしょう。


更にケベック州においては、Herronの長期介護施設のように、コロナウイルス拡大後に必要な人員を補充しなかったせいで死者が増えるという、もうこれは殺人罪でも良いのでは、と思うくらいひどい経営・運営がなされているところもありました。


現在は州政府の手が入っているようですが、ご家族を預けている方々からすれば不安でいっぱいでしょう。


モントリオールに住むDespina Kouremenosさんもその一人。彼女は去年10月に、アルツハイマー型認知症にかかっている79歳の父親・Theodoros KouremenosさんをNotre-Dame-de-la-Merciにある長期介護施設に預けることにしました。もう家族だけでケアしていくのが無理になったためです・・。


そして今回のコロナウイルスのパンデミック。Despinaさんは父親のTheodorosさんをこの長期介護施設から出そうとしましたが、施設側は施設内でコロナウイルス感染が報告されており、感染拡大防止のためにも父親であるTheodorosさんの施設からの外出は許可できない、とのことだったようです。


これは悲しいことですが、でも施設側のこの行動は理解できるものだと思います。一方ケベック州の弁護士の間では、もし施設側がご家族を退所させようとして拒んできたら、訴えを起こすべきだ、という助言をする方たちも。


これはどちらの立場もよく理解できるんですが、こういう状況だからとても難しい問題ですよね・・。


ただこれは納得できなかったんですが、Theodorosさんは結局4月中頃にお亡くなりになられたんです。コロナウイルスが原因かどうかは明らかではありませんが、問題はケベック州の保健省がDespinaさんにこの施設の使用料として4月、5月分をチャージし、しかも通常よりも割増料金を請求しているんですって。

MAY072020 01
(亡くなられたTheodorosさん。Global Newsサイトより。)

まず、5月の請求はあり得ませんよね。だってお父さんは4月に亡くなられているのですから。次に、なぜ4月にいきなり割増料金がチャージされたのかも不明。


確かにコロナウイルス騒動において特に長期介護施設は大混乱しているでしょうが、こういうミスがなぜ起こったのか、しっかり原因究明もしないと、間違って支払っている方たちも沢山いるでしょうから。


本当に大変な時期で、色々と想像もできないようなことも起こりますね・・・。







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