当初予定の5/18、来週の学校再開や小売業再開を断念し、5/25に延期したそうです。理由はコロナウイルス感染者の増加傾向に歯止めがかからないこと。ただし、再三当ブログでもお伝えしている通り、感染のタイプが二極化しており、70代以上の方、長期介護施設に滞在中の方の感染数・死亡者数が拡大している一方、一般社会ではそこまで大きな感染拡大にはなっていない、と定例記者会見等では州政府は言っています。

MAY082020 01
(5/7時点での感染者数・死亡者数。在モントリオール日本総領事館からのメールより。)

ただ、お子さんをお持ちのご家庭等からの反発に州政府としても納得させるだけの数字・理論がなかったのかもしれませんね。ただもし5/25に再開しても、3週間ほどすればこちらでは学年終了、夏休みに入ります。それであればもういっそ新学期が始まる9月まで休校すべきだ、と言う声も大きくなっています。


ただその場合は、CEGEPや大学等への入学をどうするのか、卒業をどうするのか、等々色々考えないといけないことが多そうですね。


一方、ビジネス再開の延長についても賛否両論が。特に事業主としては、営業再開予定日を基本に従業員を呼び戻したり、営業再開に向けて動いているのに、また更に1週間延期となると、予定が狂うし、費用もかさむ・・。こちらは学校とは別に予定通り再開してもよかったと思います。命の危機的状況は限られた条件の中でしか発生していないので(ケベック州では)、小売業再開についてはある程度柔軟にOKを出してすぐにでもやってほしい、と個人的には思っています。


そんな中、カナダのファッション業大手のALDOが破産申請した模様。これはかなり大きな影響を与えると思います。Legault州政府首相もこの破産申請に関して、州としても援助を行いたい旨の発言をしていましたが、ビジネス再開が伸びれば伸びるほど、こういう大手会社の破産も次々に出てくると思います。なので、ALDOだけ支援してもどうしようもないかも。例えば、HBCSimonsなどなど、同じようにファッション関連の大手企業が他にもあり、それぞれ苦戦しているでしょうから。


感染者数・死亡者数のホットスポットや致死率等を考慮に入れて、ヒステリックにならずに、少なくともビジネスの再開には皆前向きに進んでいってほしいな・・。こういう場面で「貧富の差」が良く見える気がします・・・。







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