カナダのメディア、GlobeandMailによりますと、現地時間5/7時点でのモントリオールの感染率は10万人当たり822人で、カナダ全体(10万人当たり164人)と比べると5倍以上高いという結果が。


新規死亡者数にしても、5/7モントリオールでは385人を記録し、これは同日のオンタリオ州全体の死亡者数よりも高い数値。

MAY082020 03
(コロナテスト用に改造された市営バスとモントリオール市長・Valerie Planteさん。GlobeandMailサイトより。)

カナダ全体では感染者数は徐々に抑えられつつある中、モントリオールだけは感染拡大が収まらない様子。これに対して記事ではいくつかの原因を挙げておりました。

- 春休みが始まった2/28以降、移動制限はなされておらず、後に感染のホットスポットとなったニューヨークやフロリダ、フランスやイタリアへの旅行客が多かったこと。これは確かにそう。3月初旬に日本に帰る際、モントリオール空港にはまだたくさんの中国人観光客が来ているのを見ましたから。

- モントリオールはカナダの他都市と比べて貧困率が高く、自主隔離する生活的余裕がなかった。これもちょっと前のブログでお話した、Montreal-Nord地区などがこれにあたると思います。

- 感染拡大が進んでいる長期介護施設はそのほとんどが1960年代に建てられ、築60年が過ぎて施設が老朽化し、且つ相部屋・バストイレ共同など、感染が進みやすい環境。また、人員不足により、必要最低限のケアが受けられていない。これは現在、モントリオールにある長期介護施設のうちなんと135の施設において感染拡大が進んでいる状況からみてもわかるように、感染拡大の大変大きな原因の一つだと思います。


記事ではモントリオールおよび州政府のビジネス再開の動きに懸念を表明しており、もっと慎重になるべきだと提言しています。確かにそれはそう。でも何度も言うように、いつまでもビジネスを閉鎖できる余裕はモントリオールを含めて世界中どこの国にもないと思います。それをするならばまず、「今の生活、その快適さ」を捨てることができるかどうかが問題になるべき。それを捨て去っても良いという人たち、と言うより「少々収入が減ったとしても、生活水準を保てる富裕層」は余裕があるからそういうことも言ってられるんでしょうね。


ただ上記にあるように、モントリオールはカナダの中では貧しい都市。コロナ感染だけでなく、ビジネス閉鎖により「生きるか死ぬか」の瀬戸際に立っている人も多いと思います。公的援助でのサポートでは十分ではなく、また不安も拭い去れないでしょうから、リスクを承知でビジネス再開をしなくてはいけない場面に来ているのではないでしょうかね、モントリオールは。それを政治判断で決定している時期、でもまだ葛藤している時期・・・・。


モントリオールはカナダ全体の人口比率では約5%程しか占めませんが、でも今回のコロナウイルスのカナダ全体の感染者のうちなんと30%程を占めているんだそうです。


慎重にいかなくてはいけないのは十分承知していますが、でもバランスをとる必要もあると思います・・。







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