カナダでは公用語として英語と並んでフランス語が採用されています。これはフランス語を公用語しているここケベック州だけでなく、その他カナダ全土でも同じで、道路標識や政府関連施設等の建物の案内等は必ず英語とフランス語と両方で表記されています。


なので、基本的に行政府のスタッフ等もバイリンガルが必須。この点でケベック州民は恩恵を受けている面もあると思います。基本、ケベック州民は大多数が完ぺきではありませんが、高いレベルでバイリンガルですからね。

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(フランス語表記を塗りつぶして・・・。Global Newsサイトより。)

そういうフランス語文化を嫌うカナダ人も多数いて、あからさまにケベック州民(フランス系カナダ人)に嫌悪感を抱く人たちも。それが今回のような事件を引き起こしているんでしょう。悲しいことですが、これって多民族・多文化国家の闇の部分ですよね。

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(本来は右側の標識のように二言語での表示。Global Newsサイトより。)

正直、カナダ国民のこういった分裂、根の深い問題をうまく解決できる術はないと思います。差別する側・攻撃する側は正当な理由なんて必要ないから。こういう風に「匿名の攻撃」は、「自分がむかつくから」っていう理由で十分なんですよね。これはネット上での個人攻撃とも一緒だと思います。


なので悲しいですが、こういう事件はなくならないでしょう。ただこれが示しているのは、自国内ですらこういう対立があるのに、同じ国民間で快く思わず攻撃する人たちがいるのに、ましてや外からカナダに入ってくる人たちにやさしくなれるはずはないでしょう、ってことなんです。


勿論、大多数のカナダ人はそういうことなく、ちゃんと多民族・多文化国家の成り立ちやその意義を尊重して、お互いに尊敬しあう人たちだと思いますが、一方でこういう「自分の主義・主張」に凝り固まった、融通の利かない人もいるんですよね。


私は今までカナダに10年、そしてイギリスやニュージーランド、ドバイなどで約5年生活してきました。幸いなことに、私自身、人種差別を受けるようなことはほとんどなく、ラッキーだったのかもしれません。が一方で、人種差別(日本人だからではなく、アジア人だから)に会ったという日本人の友達もいました。


私が言いたいのは、海外に憧れを持っている人・希望を持っている人にはちょっと冷や水を浴びせることになるかもしれませんが、「完璧」な人間・状況なんて世界中どこにもないってことです。日本や日本人に親しみを感じている人たちは世界中に数多くいますが、でも同じように差別思想を持った人たちもいます。


なので、「海外に出たら嫌な目にあうかもしれない」っていうのを、心の片隅にでも良いので、持っていてほしいんです。「日本とは違うぞ」と


と言うのは、心の準備なく差別等の嫌な目に海外で会うと、それがトラウマになったり、そのことでもう二度と海外に出たくない、という気持ちになってしまうかもしれません。でもそんな狭い思想の人たちの極端な考えが自分の「世界」を小さくするのって、なんだか悔しい気持ちになりませんか?


なので、心の準備をし、そういう人たちに負けず、且つ差別被害にあった場合の連絡先等を事前に調べておくのが良いと思うんです。警察とか、地元の領事館・大使館とか。


せっかく海外に出たのなら、理不尽なことに負けずに頑張ってみたいですからね!







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