昨日のブログで、George Floydさんの死が、変な風に利用されている気がするということをお伝えしました。確かにこの警察官の行動は行き過ぎがあり、またこのアメリカと言う国、そして同じような歴史的経緯を持つカナダやその他白人種が作り上げた国では、根の深い差別と言うのが残っていると思います。
正直、差別と言うのは本当になくなるのは難しいと思います。学校でのいじめ問題、これも差別ですし、区別と差別を自分の都合よく利用するのも人間。本当に本当に悲しいことですが、差別がなくなるのは人類すべてが同じ価値観を持つようになるまで無理だと思うんです。なので、今の状況での最善の手段って、結局「差別を法的に禁止し、厳罰を与える」と言う風にすることだと思います。
この件はまた別途時間を取ってブログでお話させていただきたいと思いますが、本日は昨日のブログでの不安を吹っ飛ばすような、心温まる、そしてアメリカの良心に触れてホッとしたお話を。
事件はアメリカ・ケンタッキー州のLOUISVILLEと言う街で発生しました。この街でもアメリカのほかの都市と同様George Floydさんの死に対する抗議デモが繰り広げられていて、折悪しく、このデモに警察官が巻き込まれます。この警察官はパトカー内にいて、デモ隊に取り囲まれていて、部署に応援を頼みます。
その応援要請にこたえて現場近くに現れたのが第四分署所属のGalen Hinshawさん。Galenさんはこの同僚のパトカーに近づくために、自身のパトカーを降りたのですが、すぐにデモ隊に取り囲まれます。彼は決して背中を取られないように、壁に背中をつけて移動しつつ、デモ隊の罵声にも冷静に対応していましたが、実際はかなり緊張していたとのこと。でもそれはそうでしょうね、こんな、はっきり言って「暴徒化寸前」と見える集団に囲まれれば・・・。
で、この状況にさっそうとあらわれた一人の黒人男性。Galenさんとデモ隊の間に割って入り、Galenさんへの言葉の暴力をやめさせようとします。これに同調して他に黒人男性2名、白人男性1名、そして中南米男性1名がGalenさんとデモ隊の間に割って入って、お互いに手をクロスさせていわゆる「人間の盾」を作ってGalenさんを守ります。
ちなみにこの5名、まったくお互いのことを知らない他人同士。それがこういう行動をとるなんて・・・。本当、感動しましたし、アメリカの良心健在っていうのを見れてうれしかったです。
デモ隊の中にはこの5名にひどい言葉を浴びせる人たちもいたそうですし、全くGeorge Floydさんの死と関係ないこと、物価が高い、物も買えないほど貧しいなど、を浴びせる人も。
ここからも分かるように、結局George Floydさんの死と関係なく、ただガス抜き・ストレスのはけ口としてデモを利用している勢力があるということ。更にそこからもっと過激に犯罪行為に走る集団も。もうこれって「デモ」ではなく、警察官を含めた市民を守るために軍隊を派遣するのも私はアリだと思います。
話が逸れましたが、George Floydさんの死によって警察官全体のイメージが悪くなっています、世界中で。でも大多数の世界の警察官は自身の命を的に、市民を守っているすごく大変な仕事をされている素晴らしい人たちだと私は思います。
そういう人たちにしっかりと「良心」を見せたこの5名の男性。彼らこそヒーローであり、トランプ大統領がしっかりと彼らをサポートしてあげれば、少なくともGeorge Floydさんの死を利用している暴動は抑えられるのでは??
本当、感動しました・・・。
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