これも勿論、発端はコロナ騒動。人為的なのかそうでないのか、そこの真偽は定かではないですが、少なくとも世界的に認知されだしたコロナウイルスの発生場所は中国・武漢で間違いないと思います。が、その後の中国の行動は自分勝手でしかもわがままを地で行くものでしたよね。更に更に、この混乱期に乗じて領土問題等で争っている地域に積極的に行動を行い、且つ香港の自由を奪う・・。


これ、もし中国が世界最強で、誰も中国に逆らえないという状況なら、善悪は別として「好手」だったのかもしれませんが、グローバリゼーションが浸透し、どの国も一国だけでは経済活動が成り立たない状況、しかも世界各国に対して「透明性・信頼性」がない国がこういう行動を起こしても、反発を招くだけ。なので、これは「悪手」でしたね。コロナ騒動で「他の国は構っていられないはず」と思っていたなら、中国共産党の指導部の資質が低下しているんでしょうね。


さて世界中が中国に対して疑いを深める中、そんな中国に押さえつけられている台湾が活発に外交に出ているみたいです。カナダに対しても100万個以上のマスクの提供などで支援していますし、コロナウイルス対策では世界的に見ても感染拡大防止に成功した数少ない国。それをWHOは政治的な理由により台湾の参加を拒否したりしたものだから、ますます中国、そしてWHOから心が離れていきましたよね。


ただここカナダは2018年からファーウェイ問題があり、その報復としてカナダ人が中国で拘束されるなど中国とはちょっと険悪な関係でした。が、それでもトルドー政権はあまり中国に対しては刺激的な言葉はかけないよう(さすがに中国でカナダ人が拘束された際には非難しましたが)にしていたようですが、状況が変わりつつあるようです。

JUN182020 05
(世界的に台湾の存在感が増していくと思います。Global Newsサイトより。)

中国を刺激しない一環として、トルドー政権は「台湾」と言う言葉すらあまり使わなかったみたいです、今年4月末くらいまでは。しかしながらその後、西側諸国が台湾のWHO参加を支持したことで、カナダも最終的にはそれを支持。その後、中国に対してはトルドー政権も強気な発言をしているように見えます。更にここにきて中国で拘束されたカナダ人が起訴されたことが関係悪化を進めてしまったので、連邦政府はともかく、少なくともカナダ市民の中国に対する感情はかなり悪化していると思います。


中国がこういう風に「悪手」を連発している中、台湾は逆に「好手」で対抗。世界各国とつながりを求めたり、そのつながりを強化する行動に出ています。私は現在の中国が置かれている状況を鑑みると、世界各国の中国離れ・中国包囲網が進む気がします。その反面、台湾に対する理解度が世界的に深まり、つながるが増える気が。


それはやはり、中国共産党と西側諸国とは「価値観」が違いすぎるからでしょうね。ヨーロッパもドイツ以外は脱中国の動きに入るかも。まああくまでも私の個人的な感想なんですけどね。ただそれくらい、両者の「価値観」の違いって乗り越えられないものだと思います。


そんな状況で、カナダはどこに行くんでしょうかね・・。はっきり言って、トルドー政権の外交策はちょっと予想がつかないって言うか、何の策もなさそうで怖いんですよね。。はっきりと中国に対して「ダメ」と言えれば良いんですが、それは難しい。でもそれは日本も一緒ですしね。グローバリゼーションの負の面が出ていますね、世界各国で中国に対して。まあそれは中国も同じでしょうが、最終的に中国で政権が変わるか、世界的に中国的な政治体系(共産党支配・独裁体制)が一般的になるか、しないと解決しないのでは?


そうでない場合は、この緊張感を持ったまま、「中華圏(中国とその取り巻きの国々)」と「自由・民主主義社会を信奉する国々」と、二つのグループに分かれて、すみわけしていかないと、最悪戦争が起こりそう・・・。


ともあれ、台湾の各国とつながりを深める外交活動は、中国の悪手によって世界の心が中国から離れつつある中で、すっとその間に入ってい来るという、状況を変えるためには好手だと思います。







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