日本でもニュースになっていると思いますが、2018年にカナダでファーウェイのCFO・Mengさんが拘束されたことに対する報復措置として、中国で身柄を拘束されたMichael KovrigさんとMichael Spavorさん。これは明らかに中国側の「報復」行動でした。その後、カナダ産のカノーラオイルの輸入を止めたか、関税を高めたかでさらなる圧力を中国政府はかけていました。

JUN192020 01
(中国で拘束・起訴されたMichael KovrigさんとMichael Spavorさん。Global Newsサイトより。)

そして本日、このKovrigさんとSpavorさん、両名とも中国においてスパイ罪で起訴されました。中国とカナダの関係性が悪化することは避けられないと思います。いくら外交音痴のトルドー政権とは言え、自国民が被害にあっている状況では「弱腰」対応はできないですからね。まだカナダ連邦政府の対応は出ていません(現地時間、2020/06/19 午前7:30頃)が、注目ですね。


ちなみに中国での罪状は、Kovrigさんが中国の特定の省の機密情報を、他国のために収集したというもの。Spavorさんについては、中国と言う国の機密情報を収集し、中国国外に持ち出したというもの。また、裁かれる場所も二人は異なり、Kovrigさんが北京市、Spavorさんは遼寧省丹東市で裁かれるそうです。


ここにきて事態が急に動き出した背景には、先月BC州の高裁でファーウェイのCFO・Mengさんのカナダからの出国許可が下りなかった・却下されたことへの報復でしょうね。


最近の中国の横暴な行動として:

- インドとの領土問題に関しての対立
- 尖閣諸島への不法侵入
- 南シナ海における、ベトナム等東南アジアとの対立
- コロナウイルス・貿易等を巡るオーストラリアとの対立
- コロナウイルス・貿易等をアメリカとの対立
- 香港をめぐるイギリス、アメリカ等西側社会との対立

これに加えて、上記件でカナダとの対立が深まるかも・・・。


ちょっと最近の中国の行動は目に余りますが、「力ずくで押通る」ことができると考えているんでしょうかね。もしそうなら、世界、特にアメリカを甘く見ていると思います。でもまあ、しつけではないですが、ここらで一度ガツンと中国が世界的にやられる方が、世界各国からすればよいと思います。平和、人権、経済的な観点からも。


そして多分、アメリカ主導の中国包囲網がますます結びつきを強くするでしょうね、そしてそこには日本もカナダも入っていてほしい・・・。







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