国際的な機関については昨今、その有効性や過度に特定の国や政治勢力への忖度を危惧する・疑問視する傾向にあり、その存在そのものまで必要かどうかを議論するようになっていますが、それでも一応、国際的な機関と言うのは、各国の意見調整をする場としては名目上保たれています。


そのうちの一つで、最も有名なのが国連、国際連合ではないでしょうか。特に安全保障理事会、通称「安保理」は、世界の平和と安全の維持のために、大きな権限を持つ機関だと思います。が、正直、「拒否権」と言うどうしようもない愚策を取り入れているため、機能しているとは言いづらい機関でもあると思いますが・・・。

JUN192020 02
(国連安保理、確かに重要な会かも。Global Newsサイトより。)


さてその安保理。アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアの常任理事国5カ国に加え、2年任期の非常任理事国10カ国で形成されています。この非常任理事国10カ国のうち毎年半数の5カ国が改選されます。ちなみに日本は現在までこの非常任理事国に11回当選、通算22年非常任理事国として貢献してきました。


さて今年の非常任理事国5カ国の改選選挙は6/17-6/18に行われました。ちなみに非常任理事国は各地域に割り振られた議席を争うもの。例えば、アフリカが3カ国、中南米が2カ国など、その割り振られた議席を、枠内の各国が争い、国連総会の投票(2/3の支持で当選。どの候補国も2/3に満たない場合は、達するまで投票を繰り返す)で決定します。


カナダは前回立候補して敗れた2010年から10年後の2020年、再度この非常任理事国選挙に挑戦。カナダは「西ヨーロッパおよびその他」の地域において、アイルランド、ノルウェーと2つの議席を争います。つまり、落選するのは1カ国のみ・・。


ちなみにこの選挙に向け、トルドー首相や外相のFrançois-Philippe Champagneさんはかなり積極的に選挙運動を展開。更に13名のフルタイムスタッフを雇ったり、予算総額174万ドル(およそ1億3千万円)を費やして長い期間をかけて選挙運動をしていました。


が・・・・・。


投票結果は:

Norway 130
Ireland 128
Canada 108


で、カナダが落選!それでもトルドー首相は楽観的と言うか、なんか「参加したことに意義がある」的なことを言っていました。最初に述べたように、国連機関自体の信用性・効率性がかなり疑問視されている昨今、国連機関に奉仕することにあまり意味を見出せない気持ちが沢山の国にあるのも事実でしょうが、逆にこういうグループ・委員会・理事会に所属していないと知りえない情報も沢山あると思うんです。


やっぱり何と言うか、トルドー首相は外交が嫌いなのか、本当に疎いのか、または興味がないのか・・・。「人権」問題は大好きなのに、こういう外交的な成功と言うか、活躍はほとんど聞きませんからね・・・。


ともあれ、カナダはまたまた非常任理事国に選ばれることはなかった、ということですね、2010年に続いて。







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