このスキャンダル、実は先月6月に発覚したものなんですが、簡単に概要を説明しますと、"WE Charity"というチャリティー団体がカナダにあり、この団体は児童の強制労働の撤廃などを掲げて設立されました。その後、アフリカ、アジア、南アフリカなどでチャリティープログラムを運営し、主に現地の子供たちの教育や食料確保、などを活動目的としていました。


また、カナダ国内やイギリスなどの国においても、若年層のビジネス参入などにも力を入れていたようです。


ここまでは素晴らしい活動だと思いますよね。確かに良いことをしていると思います。


問題は今年、このチャリティー団体がカナダ連邦政府により、カナダ学生補助金サービスプログラムの単独管理団体に任命されたことがきっかけでした。これは今年の夏、学生さんが夏休みを利用してボランティア活動をした際に、その内容等に応じて学生さんに賃金を支払うという取り組みで、特に今年の夏のコロナウイルス禍による学生さんの収入減を鑑みて作られたプログラムだったみたいなんです。


記事によると、この学生さんのボランティア活動はお金に換算すると約9億ドル(約720億円)の価値があり、またこのプログラムを一手に引き受けることによって、WE Charityには約4300万ドル(約34億円)が支払われることになったそうなんです。


が、7/3、WE Charityがこのプログラムの単一管理団体から除外されたことが発表されます。理由は、この団体と政府関係者の親密な関係が発覚したから。それがトルドー首相とその家族、および財務大臣のBill Morneauさんとその家族との関係性でした。まあそのほかにも、実際にボランティア活動に従事じた学生さんに支払われていた賃金が実は最低賃金より低かった、「ボランティア」という言葉を悪用して、低賃金しか手渡していなかった、などの疑惑もあるようですが、スキャンダルの本丸自体は「政府関係者との親密な関係」。

JUL302020 02
(WE Charityイベントでのトルドー首相夫妻。Global Newsサイトより。)

つまり、「政府関係者とのつながりを利用して、連邦政府から該当プログラムの単一管理団体に指定されたのではないか」という疑念が生じたからなんです。


具体的に言うと、トルドー首相のお母さんであるMargaret Trudeauさんは、2016年から2020年の4年間に28回、WE Charity主催のイベントに参加し、総額で$312,000ドル(約2,500万円)を受け取っていたんです。またトルドー首相の兄弟であるAlexandre Trudeauさんも約40,000ドル(約320万円)、妻のSophie Gregoire Trudeauさんは度々この団体のイベントに参加し、同じように報酬をもらっていたり、この団体の共同でポッドキャストを開設したりしていました。


一方財務大臣のBill Morneauさんとその家族は、プライベート旅行の費用をWE Charityが負担していたんです。その費用は全額返還したそうですが、つながりがあったのは間違いありません、本人も認めていますので。


今はコロナウイルス禍で経済的にも大変な時期、且つ外交的にも問題は山積みなので政権としては安定してほしいですが、これがどう転ぶか、まだまだ油断できないような気がします・・。

日本でもこういうスキャンダルでは野党が活気づいて、総辞職等を要求しますが、こちらも同様。すでに保守党やブロック・ケベコワなどの野党はトルドー首相の退陣を要求していますしね。。。







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