さて本日はクリスマス。今年はコロナ禍で大変だった一年。来年前半くらいまではその影響が残りそうですね・・。そんな大変だった2020年も残りあとわずか。現在コロナ第二波の影響で外出自粛要請や規制が一段と厳しくなっているケベック州では、クリスマスでの集いも基本は禁止。一人暮らしの方に限り、一家族だけその家を訪ねてよいっていう風になっています。人々がどこまでそれを守るかですが、クリスマス期間中に感染拡大にならないようにしてほしいものです・・。


ところ変わってアメリカ。カナダでも同じですが、クリスマスが近くなると、ショッピングセンター等でサンタさんが登場して一緒に写真を取ったり、クリスマスプレゼントをくれたりします。イリノイ州・NorridgeにあるHarlem Irving Plazaというショッピングセンターでの出来事。4歳になる男の子のMichael君はサンタさんに「おもちゃの銃が欲しい」」とお願いしますが、そのサンタさんは「銃はだめだよ。ほかの欲しいものはないの?」と、おもちゃの銃をプレゼントすることを拒否。


これにMichael君は大泣きしてしまいます。この映像がSNS上に流れて、ショッピングセンター側は謝罪。そしておもちゃの銃のメーカーがプレゼントとして商品をMichael君にあげたりして一見美談のように見えますが・・・。

DEC232020 01
(大泣きしたところと、おもちゃの銃でご満悦のMichael君。Global Newsサイトより。)

ここに入ってきたのが National Rifle Association (NRA)、全米ライフル協会。この問題を「銃所持の正当性」を訴える良い機会だととらえたのでしょう、大々的にこのサンタの対応を非難し、Michael君の家にまでサンタを派遣しておもちゃの銃をプレゼント。しかもその一部始終をビデオ撮影してSNS上でシェアして拡散しているんです。


おもちゃの銃が欲しいというのは、アメリカだけでなく世界中の小さな子供たちの、クリスマスのお願いとしては普通にあることではないでしょうか。ヒーローものの影響を受けたり、好きなアニメの影響を受けたりして。その後の大人になる成長過程での銃に対する教育等はとても大事ですが、4歳の男の子の願いを拒否した、ショッピングセンターのサンタの対応も悪いと思いますが、これ幸いにこの事件を利用しようとするNRAにもちょっといやらしさを感じます。


純粋な子供の気持ちを悪用する、自分の考えを押し付けるのは、やっぱりすっきりしませんね・・。








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