いや、赤信号かもしれませんね。来年2021年はモントリオール市長選挙の年。現モントリオール市長のValérie Planteさんが所属する政党・Projet Montréalは、環境問題中心の政党で、それが前回の選挙(2017年)では、Valérie Planteさんが当選すれば初の女性市長という点も相まって、有権者に支持されました。

また、他の国と同様、大都市というのは得てして左派・リベラル政党の勢いが強いもの。その風が前回はProjet Montréalに追い風になった点もあると思います。

DEC232020 02
(市長2期目に黄色信号が灯ったように思います。CBCニュースサイトより。)

がここにきて、Valérie Planteさんに対して反旗を翻す人たちがProjet Montréalに出てきて、今月12月だけでも2名のProjet Montréal所属の市会議員さんが離党しております。理由はValérie Planteさんの市政運営への批判。特定の問題にだけ過度に入れ込み、全体的な市政運営としては落第点、としております。


また、モントリオール市内で一番の人口を誇り、予算的にも比較的裕福なCôte-des-Neiges区の区長Sue Montgomeryさんも、すでにProjet Montréalを離党しており、現在Projet Montréalは結構危機的な状況なのでは?と思います。市議会議員の議員数にしても、上記2名の離党により、単独過半数割れして、総議席103議席中、50議席の確保となっています。これ今後減っていく可能性もありますしね・・。


まあ、世界的に見てもそうですが、左派・リベラルで「理念」だけで選挙に勝った政権って、やっぱり自分の都合の良い「理念」だけを追いかけて「現実」を見ないですよね。というより、経験がないので「現実」を知らないのかもしれません。なんかその典型っていう感じもしたこのニュース。来年の市長選挙、どうなることやら…。でもネット等での市民の意見を見てみると、Projet Montréal及びValérie Planteさんに対する肯定的意見っていうのはあまり見かけませんので、よほど政権与党が頑張って選挙活動しない限り、Valérie Planteさんは落選するのでは?


来年の市長選挙、注目です!







(当ブログ記事内で使用している写真・画像等は、特に出典の明記がない限り、著作権フリーの画像及び私が撮影したものを使用しております。)