Karla Homolkaという女性をご存じでしょうか?1990-1992年にかけて、夫とともに3人の未成年の少女をレイプし殺害した、連続殺人犯です。彼女は服役し、2005年に出所します。もちろん様々な制約付きで。例えば、警察に自身の住所・勤め口・勤務先住所等を必ず提供すること、自宅を48時間以上離れる際は72時間以上前に警察に連絡すること、16歳以下の未成年と一緒に行動しないことなどなど。


その殺人犯であるKarlaは、服役中にケベック州の刑務所にいたり、また出身地であるオンタリオ州にはいられなかったんでしょう、現在ケベック州で生活しており、モントリオール近郊で生活しているようです。その動向を逐一ケベック州のメディアは追跡取材し、彼女の情報を流していました。それに対して彼女はプライバシーの観点からやめてほしいと裁判に訴えましたが、結果的にこれは却下されます。

DEC232020 04
(地域住民のためにも、Karla Homolkaの居所は社会で共有すべきだと思います。CTVニュースサイトより。)

だって彼女、一時期とはいえ、出所後にモントリオールの小学校でボランティア活動をしていたんです。16歳以下の未成年には近づかないようにという制約があるにもかからわらず、です。どのような経緯でそのボランティアに入ったのか不明ですが、これって怖いですよね。いくら服役したとはいえ、「罪を償った」とは言えないと思います、特に命を奪うというような行為をした人間は。少なくとも、自身が人のプライバシー以上のものを奪った側であれば、自身のプライバシーに対して文句を言うのははっきり言って「おこがましい・反省していない」と私には映ります。


「私は人を殺したけど、10年近くの服役でそれがチャラになった。だから私の第二の人生には口を出さないでほしい。」そういう自分勝手な解釈をしているように見えます。


なので、詳細な住所は記載しませんが、ケベック州のメディアがKarlaの居場所を逐一記載しているのは私は当然だと思いますし、支持します。現在彼女は、Leanne Teale, Karla Leanne Teale, Leanne Bordelais, Emily Bordelaisなどの偽名を使いながら、モントリオール近郊に住所を移したようです。Salaberry-de-Valleyfieldというところだということです。


人の人生を理不尽に終わらせた挙句、自分の人生に対するプライバシーだけは要求するようなことは許してはいけないと思います。ケベック州だけでなく、世界中でこのようなケースでは過度に加害者のプライバシーを保護するのではなく、プライバシーがなくなるというのも一種の「死ぬまで背負い続ける罰」として認められるように切に願います・・。







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