ケベック州で夜間外出禁止令が施行されて早1か月弱。その間、色々な困難や初めてのケースなのでトラブルもありましたが、とりあえず期限まで近づいています。今後この期限が延長されるかどうかはまだ不透明ですが、延長される可能性もあると思います。
そんな中、モントリオール市内で、"Undocumented" Migrantsが、カナダ滞在合法化をケベック州に求めるデモがあったようです。ただ、この人たち、それぞれ理由があるのでしょうが、いわゆる不法移民・不法越境者なんですよね。このデモの参加者の一人は、アメリカから違法に国境を越えてきた、と言っていますから。
彼らは深夜の工場等で働いているそうですが、夜間外出禁止令に伴い、警察に見つかり、国外退去させられるのかもしれないと恐怖に駆られているとか。でも正直、それは当然起こりえることですし、そもそも合法的なビザが無いまま勝手にカナダに入ってきて仕事をしている時点でまずアウトでしょう。不法入国・滞在なので勿論SINもないでしょうし、つまり給与はUnder the table。税金も納めていないでしょう。
今、カナダ人・永住権保持者ですら仕事を失う危機に直面している中、正直この人たちの訴えが響く人は少ないのではないでしょうか?私は右とか左とか、人権とか、そういうのを抜きにしても、どういう事情があれ、不法に入国し、正規の手順を踏んで労働ビザや永住権ビザの取得を目指している人たちを飛び越えて、この人たちにビザを与えるのは反対です。正直者が馬鹿を見る、と言う例を作り、不法移民がますます増えるでしょうから。
本当に生命的な危機が理由であれば、難民申請できるし、それに対してはカナダ政府はかなり寛容に対応していると思います。が、殆どのケースはいわゆる「経済難民」で、「命の危機ではないけど、よりよい生活を送りたい」と言う理由で難民申請し、却下されるそうです。寄り寄り生活を送りたいのは誰でもそうですし、そのために皆正規の手順を踏んでいるんですから。
言葉は悪いですが、コロナ禍のどさくさに紛れての滞在合法化要求はちょっと虫が良すぎるというか、あまりにも自分勝手なような気がします・・。
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