カナダの首都・オワタに隣接するケベック州の街・ガティノー。オタワとガティノーを合わせて、national capital regionと呼んだりもします。

このガティノーで住宅に関するニュースがありました。ガティノーのある一角に総額$300万(約2.7億円)の豪邸を建てたPatrick Mollaさん。実は先日、ケベック州の高等裁判所からこの豪邸の取り壊し命令がガティノー市に対して出されたんです。

JUL232021 04
(この家の取り壊しも税金から・・。なんかおかしい・・。CTVニュースサイトより。)

理由は、家が道路に近すぎるから。市の法律では、住宅は道路から約15m強離れていなければならないとなっているのですが、Patrick Mollaさんの家はおよそ半分の7mしか離れていません。

これに対して地域住民がガティノー市を相手取って訴訟を起こし、結果住宅破壊命令が出されたんです。勿論市の全額負担で。でもそれって結局市民の税金からってことですよね・・。

ただ、Patrick Mollaさん側に100%非があるわけではなさそうなんです。2013年に市に対してこの住宅建設許可を申請した際、市はそれを承認していたんです。道路から7mしか離れていないのに。その後、市側は承認の際に「ヒューマンエラー」があったとして2014年に特別な法・ルールを作ってこの問題に対応しようとします。そしてPatrick Mollaさんに対しては住宅建設強化取り消しなどはせず、なのでPatrick Mollaさんはそのまま建設を続けたのですが・・・。

この問題に関して、Patrick Mollaさんもしを相手取りおよそ$360万(約3.3億円)の損害賠償請求の訴えを起こしております。


今後この問題がどうなるのか分かりませんが、少なくともガティノー市側には誠実な態度・対応は見て取れませんね。税金による穴埋めになる可能性が大ですが、少なくとも市側はもっと責任を取るべきだと思います!








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