昨日のカナダ総選挙。結果が出まして、現政権与党リベラル党が158議席を獲得して第一党の座を死守。これによりトルドー政権の継続が決定しました。続く第二党は保守党。こちらは119議席。全政党の獲得議席はこちら:
今回リベラル党が勝利した形にはなりましたが、トルドー首相が狙っていた単独過半数(170議席)には及ばず、結果、総選挙前と議会の勢力図はほぼ一緒。つまり、今後もNDP党等に妥協していかない限り法案が通せないって言う状況なんですよね。
なので、今回の選挙に関してはトルドー首相の「稚拙な判断」って言う声も出ています。任期を後2年以上残し手の解散総選挙。リベラル党が単独過半数に届くかどうかも不明なままギャンブルに出て負けた、と言う評価ですからね。もしかしたら今後リベラル党内でも一波乱あるかも。
一方保守党は議席数を少しだけ伸ばしましたが、まだ現党首のErin O'Tooleさんがリーダーになって1年程ですので、選挙準備が整っていなかったのかも。まあそこがリベラル党の狙いだったりもしますけど。
NDP党は思ったよりも議席数を伸ばせなかった印象。2019年の総選挙で議席数を半分に減らした後、党勢回復に苦労しているみたい。
一方Bloc Québécoisは、選挙キャンペーン中に他党から、「ケベック州はレイシスト」って言う発言を受けたことで、ケベック州民が怒ってBloc Québécoisに投票したように見えますね。あの発言が無かったら、第三党の座はなかったかも。
さあ、今後も議会ではトルドー政権は法案を通すのに苦労するでしょうし、リベラル党内でも何か起こるかもしれませんね。
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